マリファナと酒の話
カナダに来て驚いたことの一つにマリファナに対する扱いがあります。
こっちに来る前は全然知識もなく「マリファナ」「ウィード」「大麻」「ガンジャ」って何が違うんだ?危ないのか?って感じでしたが、
カナダ、特に僕のいるトロントというところがマリファナに寛容みたいで、だいぶイメージも変わりました。
繁華街を歩けばマリファナの匂い、市庁舎前にて開かれた年越しイベントでもマリファナと共に新年を迎える。といった具合に日本では考えられないくらい受け入れられています。
あくまで法律的には違法なのですが、個人的な使用程度だったら警察もノータッチ。
日本で言うイヤホンしながらチャリ乗るレベルなのかなって感じです。
マリファナの周辺器具?(パイプやフィルター)が売ってる店はもちろん、そのもの自体が吸えるカフェもあります。
そしてつい先日4月20日、この日は簡単に言うと「マリファナデー」で、街の中心で集会がありました。
白い煙はマリファナの煙
無料でマリファナを配布してたらしいです。
集会の様子をあたたかく見守るポリスマン
ここまでマリファナに寛容なのに対し、酒はというとかなり厳しい。
外で飲むのはもちろんNG、袋にいれずハダカで持ち歩くことさえ禁止されています。
さらに酒を買える店は政府が管理する2種類の店のみ。
どこでも酒が買えて飲める日本とは真逆です。
仕事の帰り道、「日本では歩きながら酒飲んでる人いるし、電車で吐いてる人もいるよ」って一緒に働いてる子に話したら、目を丸くしてクレイジーだって言ってました。
その子はしっかりしてて全然やんちゃな感じじゃないんだけど、
「高校時代は昼休みにクラスメイトとマリファナやってた」らしく
どっちがクレイジーか分かんなくなっちゃいました。
僕が言いたいのは、マリファナがいいとか悪いとかじゃなくて、
案外自分の当たり前はちょっと違う場所に行くだけで相当おかしなことになり得るということ。
また日本での大麻の取り締まりがアメリカの戦後政策に端を発していることなどを教えずに「大麻=危険」という図式で洗脳されてしまうことのほうがよっぽど危険なんじゃないかと思いました。
一方で「ダメ。ゼッタイ。」なものが、もう一方では「イイよ。案外イイよ」だったりします。
どっちかしか知らずにこれはこう!と決めつけることなく、「ダメ?本当にダメ?」という精神を持っていきたいです。